オールドノリタケのアール=デコのシュガーポット。
バックスタンプはM-JAPAN印で1920年〜1935年頃のものです。
シンプルなデザインでありながら、緑とオレンジの絶妙な色のバランスと、均整の取れたスタイルがテーブルをにぎやかにします。
何と言っても、真珠のような光沢とメタリックな輝きを併せ持つラスター彩が、更に魅力的な器にしています。
同シリーズのミルクピッチャーもございます。
❤︎ ノリタケとアールデコ:1920年代のアメリカは市民生活に電気製品や自動車などが登場し、社会が急速に変化を遂げました。これに伴い、植物模様などの曲線的なデザインよりも、スピード感ある直線的な幾何学模様や明快な色彩のアール=デコ様式が流行しました。
大都市の新しいビルには金属製の扉や斬新なデザインの照明器具が輝き、最先端を行く装飾としてアールデコ様式が取り入れられます。ノリタケの前身であるモリムラブラザーズでは、いち早くこの様式を採用したデザイン開発に取り組みました。
モチーフには幾何学模様をはじめ、当時流行の服飾イラストやミュージカルの人気主演女優などが用いられ、流行の先端を行くモダンガールの姿をかたどった鉢や小皿、アヒルや鴨などの鳥で立体的に装飾した器などがあり、それまでノリタケにはなかった斬新なデザインの製品が数多く誕生していきます。 |
❤︎ ラスター彩:「ノリタケ・アールデコ」は明るく鮮やかな色彩表現が特徴で、彩色技法には「ラスター彩」が多用されました。ラスターとは「輝き」を意味する英語で、金属や貴金属を原料とした絵の具を焼き付けて陶磁器に薄い金属皮膜を施すと、光の屈折によりメタリックに輝くところからこう呼ばれました。その優雅できらびやかなデザインは当時のアメリカ女性の憧れでもあり、近現代へ変遷していく大都会時代を代表する装飾技法といえます。残念ながらラスター彩は酸に弱く、現在では使用されていません。そして世界恐慌で米国への輸出品が激減すると、ノリタケ社のアール=デコの生産も終わりを告げました。
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■ サイズ/228×112×30mm
■ 材 質/磁器
■ ブランド/ OLD NORIATE オールドノリタケ
■ 送料ランク/A