マルキ印(1910年頃英国向け)時代のオールドノリタケの小物入れです。
トップに穴が開いているのでポプリ入れか、
パウダーパフを立てて入れたものかと思われます。
上品な薔薇のレリーフに無造作につけられた金盛り上げの装飾がノリタケらしい逸品です。
蓋裏側にうっすらとひびが認められます。
画像でご確認ください。
■サイズ:Φ110×H75mm
■素 材:陶器
■ブランド:Noritake
❤︎ オールドノリタケとは
明治18年頃から昭和10年頃までに、ノリタケ社の前身の森村組が製造販売したファンシーウェアとディナーウェアの一部をさします。その作品群は、陶工達が培ってきた伝統技術と西洋的デザインによる東西の美と文化の融合であり、海外では芸術作品として高く評価されました。100年の歳月を経て里帰りを果たした品々も多く、日本でも人気を得ています。
オールドノリタケは大きく2つのグループに分類されます。
1つは1885年〜1935年頃までのアール・ヌーヴォーに影響を受けた西洋画風のグループ。それらは日本的なデザインの作品を含む、植物的で複雑な曲線を多用した作品です。
もう1つは1920年代から短い間に流行したアールデコのグループ。直線や人工的色彩やキラキラと輝くラスター彩などを多用した作品です。
構図やモチーフなどのデザイン的な水準が高いだけではなく、使用目的に沿った機能美にも優れているので、人気の高いコレクターズアイテムです。